内容説明
川のほとりのパラダイス、江戸から続く老舗茶屋、山上の回転喫茶、動物園前の売店食堂、地下街の迷宮店、線路際に佇むおでん屋台…伝えたい残したい、レガシー名店の数々を紹介する酒と食の極楽紀行エッセイ。
目次
橋本屋―自然と自分の境界が曖昧になる飯能の川床
武蔵野園―進化の先が想像できない水上の手作りリゾート
おんたき茶屋―目の前の滝を眺めながら飲める。それだけでじゅうぶんなのに…
井泉亭―とんでもなく長い歴史を持ちながら、このまったり感
阿部商店―日本のふるさとの原風景が広がる店へ“擬似”里帰り
清流ガーデン澤乃井園―老舗酒蔵が本気を出すと、こうも天国
セルフサービスフレンチ・ルナティック―聖なる川「多摩川」を臨む、天国酒場的三つ星レストラン
マサラ豊島園店―日常、インド、遊園地、三つの境目が交差する
東照宮第一売店―日本屈指の観光スポット「上野公園」にも天国酒場はあった〔ほか〕
著者等紹介
パリッコ[パリッコ]
1978年東京生まれ。酒場ライター、漫画家/イラストレーター、DJ/トラックメイカー、他。酒好きが高じ、2000年代後半よりお酒と酒場に関する記事の執筆を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あじ
36
此岸の畔で天国酒場の模擬体験をしているような、解放感と多幸感いっぱいのフォトエッセイ。パリッコさんの謳う“日常の隣にある非日常”のエッセンスが、凝り固まった頭皮をほぐしてゆく。頭のてっぺんから、ふへぇ~と声を発してしまうだろう不可抗力の磁場、天国酒場への逃避行は昼間だとなおいい。喧騒の一角で誰にも迷惑をかけず大人を満喫したいとお考えで、好奇心旺盛な方に手渡したい本です。2020/11/02
aloha0307
22
整備された観光地ではなく、「日常の隣に突如出現する非日常」 川沿い、公園 にぽつんと1軒。そんな天国酒場をパリッコさんが、いつもながらの前のめりで熱く紹介してくれます☺ 三鷹・井泉亭は平安初期;最澄上人作の弁財天女像が源とは驚きます👀 天国酒場で心ほぐす酒...いいなあ☺ チェアリング~折りたたみのアウトドアチェアを携えて街へ...椅子さえあればどこでも酒場 とってもイイね 川沿いでやれば最高☺❣2020/12/13
Kazuko Ohta
20
癌で闘病中の弟が、『週刊プレイボーイ』に面白い連載があるよと教えてくれたのが「今週のハマりメシ」。その著者の本も貸してくれました。天国酒場を簡単に説明すると、パラダイス的立地の飲酒できるお店。酒飲みならばどうにかして行ってみたくなる文と写真。どこもその店にいる気持ちになれます。家系的に酒に強いわが家ではありますが、弟はたいして飲みません。それが、癌になって飲酒を控えざるを得なくなったら、ちびちび飲みたいなぁと思うことがあるらしく。心の裡を推し量ると姉としては切ないものがあります。代わりに私が飲むわ(笑)。2022/02/21
きゅー
11
観光地ではなく、公園の中、池のほとり、川沿いなどにぽつんと建っている食事処。入ってみると水辺の風景を独り占めしながら酒が飲めたりする。そんな「日常の隣りにある非日常」的なお店のことを天国酒場と呼ぶという。紹介されている中でも有名なものは井の頭恩賜公園内にある井泉亭だろうか。他にも多摩川の川沿いの雅趣あふれるお店などが掲載されている。が、著者が大泉学園や石神井に住んでいたため、お店が東京の西寄りに偏っているのが少し残念。こういうジャンル分けは初めて聞くが、興味をそそられる。2020/12/09
niz001
6
関東の店がメインで迷ったけど購入。たぬきやは伝説になっちゃったなぁ、一度行きたかった。2020/10/01
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- 月刊WiLL 2017年 4月号